『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』に登場した二つの幻覚剤「キャンD」と「チューZ」は対照的であり、前者はすでに設計された世界を体験するのに対して、後者は使用者の思考によって常にその場で世界が生成され続ける。現在のメタバースは前者の設計思想が多数だろうが、AIによる動画生成技術が発展するにつれて後者の設計思想が支配的になってくるだろう。また、そのとき、途方もない中毒が発生することだろう(幻覚者が夢中になることによって、機械学習し、さらなる夢中な世界が生成されていく。そのフィードバックループが無限・夢幻に輪転していく!)