jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-0

> 家族農業を柱にアグロエコロジーで大増産を

> 中山間地などで耕作放棄地も増えており、法人化・大規模化だけでは対応できない

篠原信『そのとき、日本は何人養える?』(shop.ruralnet.or.jp/b_no=05_25

近い将来に予想される食糧危機は、同時に、化石燃料が思うように使えないというエネルギー危機でもあるので、在来農法では対応できない。なぜなら、20世紀以降の食糧大量生産を支えた在来農法は、化学肥料、農薬、農業機械に依存するものだが、それらは全て化石燃料に依存するからだ。

先日、村の先輩にそういう話をしてみたが、反応は鈍かった。トラクターを動かす軽油が入手できない日が来るかもしれないとは、想像も出来ないようであった。

しかし、私たちは否応なく自然農法に復帰せざるを得ないだろう。今はまだ在来農法の方が自然農法よりコストが低いが、あっと言う間に逆転すると思う。

自然農法で、今ある農地で、日本人を何人養えるか。

篠原信さんは、ほぼ江戸時代の人口である約 3,000 万人だろう、と言う。

shop.ruralnet.or.jp/b_no=05_25

在来農法にこだわって自然農法への転換が遅れれば、もっと酷いことになるだろう。

そういう事もあって、日本政府は人減らしに躍起になっている訳だ。

と言うのは悪い冗談だが、さて、どうするかなあ、と。

思い付くのは、(1) 化石燃料が使えるうちに重機による土木工事を進めて農業インフラ(農地、用水路)を整備すること、(2) 自然農法のノウハウを復活させること、(3) 自然農法に適した農業経営形態に移行すること、かな。

(3) は、農業経営効率の改善のためには、現在考えられているような「法人化、大規模化、情報化、AI化」など、「省力化」を目指した形態はダメだろうということだ。自然農法は多大な人手を要するから、そのことを真正面から受け入れないといけない。

「家族農業を柱にしたアグロエコロジー」というような話になるのかな。

え?農奴制?まあ、そういう手もあるのかな。倫理に悖るから、やっちゃダメだけれど。

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