イデア氏はお猫様に対してはスパダリだけど、「自分でなんでもできるタイプ」のスパダリではなく「一部能力に特化しておりそれ以外は他人やそれに適切な設備機器を揃えて万事を尽くす金銭感覚と面倒の判定基準が狂っているタイプ」のスパダリなので、例えばお猫様がお外にお買い物に行きたいと行った時に頑張ってついていく気力精神力が無い時にはトルっ子に「ってお猫様が言っててさ……」という雑談のていで話を聞かせて「んも〜りょうちょそんな事ばっかいってっと捨てられるわよ〜」と笑う後輩が当日にあらゆる偶然を装ってお猫様の付き添い警護荷物持ちを万全にこなしてくれるように手を回します。
後日とってもヨシヨシした。賢い献身的なわんこが多い家です。
お猫様は既にアズール先輩、トレイ先輩、書類仕事中のクルーウェル先生の眼鏡(目疲れ防止用)をそれぞれ奪って掛けてみ済み。トレイ先輩のはくわんとしたのでそれ以来手を出してない。アズール先輩のはまた別なちょっと変わった眼鏡なので「ふしぎね」して終わった。継続して標的になりがちなのはクルーウェル先生の眼鏡(not老眼鏡yes目疲れ防止の作業用)。ただし自分から奪えにはいけないので視線に気づいたクルーウェル先生が手を止める時なんかに「少しの間持っていろ、汚すなよ」って言って掛けてくれる。
のを、監視カメラ越しにみたイデア氏は内心ちょっとムッとしたので、ブルーライトカットのを用意するかな、と思っていたりいなかったり。だってメガネってちょっと視界削られるし……コンタクトじゃ意味ないし……ゴーグルが既にブルーライトカットだからそれでいいような……いやでもお猫様がな……眼鏡気にしてるんだよな……、というこころ。
なおお猫様は「顔になにかつけている」のが気になっているだけなので、帽子でも髪留めでもピアスでもなんでもじっと見る性質があります。なんなら十二月初旬くらいまでクラスメイトのメイクとかもじっ……と見てた。気になるので。ハーツ寮生のスートもじっ……とみてた。とっても気になるので。
なおこの動植物水族館は異郷から召喚されてそのまま現世にいついてしまった幻想種やその子孫なんかも保護されているのでインターンの申し込み先を選んで願書を出したら爆速で折り返しの電話が来て決まったっていうお話もある。電話口で「召喚士!?」って言われて「あ、はい、召喚士です」って返したらその場で内定が出た。
蹴られそうになったら師匠なり高師の名前出すかな〜と気楽に考えていたアルフレッド青年だったのでわりとかなり面食らって友人らに内定が出たというのを伝え忘れ後々めちゃくちゃ心配されるなどもしていた。まだ決まってないんじゃ……いや……でも理由があってのことなら……シュラウドも何も言わないし……ってとっても囁かれていたが、本人は「いきもの好きだからで願書出したって知られたら怒られるかな……あとティミー連れてって怒られたりしたらどうしようかな……」という全く平和な事で悩んでいた。結局直前になって同じディアソムニアの寮生から「あの……」って話しかけられて「え? いや、二日で決まったけど……」とキョトンとして返してめちゃくちゃ溜息つかれたりもしたし、当時の副寮長のハルトには首根っこ掴まれて「寮長、報連相って知ってる?」とにっこり凄まれて目を泳がすなどもしていた。
ディアソムニアは今日も平和。
Yukimi Kaname
主にツイステのイデ監の小説を書いていたりする、雑食性かつ融解点が6℃のやわらかいいきものです。
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