『M*A*S*H』(1970)を観た。
私は多分もともと「ブラック・コメディ」なるものが好きではない、のだと思うので、これを楽しめないのは当たり前といえば当たり前で。しかも、1970年当時の人権感覚でのブラック・コメディなので、輪をかけてムリなのだけれど、とりあえずきちんと最後まで観た。
笑い…というか嫌がらせのオンパレードなので、私でなくてもドン引きする人は少なくないと思う。ベトナム戦争下での米軍を賞賛する傾向への殴り込みの意味が込められているのでその意味では◎なのだけれど、セクハラとイジメは強烈。
自らのセクシャリティに悩む歯医者の自殺をみんなで見届けるセレモニー(?)で、みんながダ・ビンチの『最後の晩餐』を真似ていたところが面白かった。なぜ歯医者が立ち直ったのか、は、謎。あの女性と寝たから?え、セクシャリティは??
随所に挿入されるトンチキ日本語歌詞の歌と、小倉の病院、小倉での芸者遊び、全部トンチキで笑ってしまう。白人にとって極東なんて全部あんなイメージだ。銅鑼を鳴らしておけばいいw
『ブックスマート』(2020)を観た。
楽しかった。かわいかった。
ただ…
あの高校は、ガリ勉タイプでなくても、高校生活をウェ~イと楽しみながらも要領よく勉強をこなしていればアイビーリーグに入れる、という高校である。それは、相当な恵まれた環境だ。あんなゴージャスなパーティーをなぜ高校生が開催できるんだ?
性差別もLGBTQ差別もなく、セクシャルな話を率直に話せる人間関係がどんなに心地よいかは、伝わってくるし、オリビア・ワイルド監督が描きたかったのは男性中心社会が永年作り上げてきた「高校生ってこういうヤツらだろ?」「女子高生ってこういうヤツらだろ?」というステレオタイプを拒絶したリアルな高校生像で、それプラス「人は見かけによらない」「偏見は捨てよう」というメッセージもとても良く伝わってくるので、その点はとても良かった。
だけれども、地獄のような経済格差に一切触れない以上は、あの子たちを「すごいリアル!」というのも限界がある。「こんなに努力して青春を捨てて勉強してきた私は!」と語るモリーは、自分の努力「だけ」でイェール大学にたどり着けたと思っているのだろうか。校長が薄給に苦しんでタクシー運転手のバイトをしていたくだりは、マジで笑えなかった。
子どもが楽しそうに『男はつらいよ』を観ているのを眺める。
どう考えてもイヤなヤツなのに、なぜ日本社会はこの映画シリーズ(というか寅さん)をもてはやしてきたのか、いつかきちんと言語化したいと思っている。ぜったいに何かしらの「歪み」があるはずだから。
好きな女性に自分の気持ちを率直に伝えない点はもとより、寅次郎は常に、誠実なコミュニケーションから逃げる。あなたの気持ちが知りたい、なぜこんなことしたんだ、お前はどう考えるんだ、と相手が誠実に向き合って対話しようとすると、100%逃げる。コミュニケーションが苦手、という領域を飛び越えて、コミュニケーションへの極端な恐怖を感じる。他方で、自分は人間だの恋愛だのを誰よりも深く知ってるかのように語り、うまく立ち回ってやろうとお節介を発揮し、失敗する。惨め。大げさでは無く、なんらかの特質なのだろう。「伝統的家族」幻想にとらわれた柴又界隈だからこそ、不定期に突然寅次郎が帰宅してもガマンして受け入れているが、現代ならあり得ないし、自分がさくらだったらと思うと鳥肌が立つ。
(かつての)人々は、こういう車寅次郎の何に魅力を感じたのだろう…「自分もあんな風に自分勝手に生き抜いてみたい」とか?
真実であってほしい。。。
どうぞ交代してくれますように。
https://twitter.com/kyodo_official/status/1740997190720647613?s=20
首の後ろ、頭の付け根あたりがズキンズキン痛い。。。両肩まで痛い。。。一体なぜなんだろう、こんな頭痛(?)初めてだ。。。
『スノーピアサー』(2013)を観た。
どのジャンルにも収まらないストーリーはさすがポン・ジュノ。たとえハリウッドのSF映画という土台でも、やはりサスペンスでもありアクションでもあり、ホラーでもあり、イヤな気持ちにさせ、観たくないものをたくさん観せる。
ティルダ・スウィントンが素晴らしい。クセの強いイヤ~な役を、「極悪」ともちがう、哀れなほどおかしな風に演じていて見事だった。ソン・ガンホも抜群の安定感。
あのプロテイン…映画館で何人吐いただろうか。
あの小学校の車両がとにかく鳥肌が立った。教育という名の洗脳。あの合唱、あの振り付け、気持ち悪すぎた。「階級」と「差別」への憎悪がつのる。
オンライン署名
<伊藤忠はイスラエルの“死の商人”エルビット・システムズと手を切れ!>#ShutElbitDown
https://www.change.org/p/伊藤忠はイスラエルの-死の商人-エルビット-システムズと手を切れ-shutelbitdown?utm_content=cl_sharecopy_37801574_ja-JP:2&recruiter=31752413&recruited_by_id=242f5920-fbb6-012f-d8d5-4040acce234c&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=psf_combo_share_initial&utm_term=psf_combo_share_initial
<戦後も君主としての意識を払拭(ふっしょく)できず田島長官にいさめられながら象徴天皇像を模索する姿や>
ほんとクズだ。
<独立回復後の安全保障が現実的な課題となる中で、戦前のような軍隊を否定しつつも、再軍備やそれに伴う憲法改正の必要性に繰り返し言及していたことが初めて明らかになりました。>
ハァ!?💢 クズ
映画、音楽、芝居、 好きです。
『大脱走』『死霊のはらわた』『スカーフェイス』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
オビワン・ケノービ
フェミニストでARMYです。
この世から差別・暴力・貧困がなくなりますように。
フォローリクエストには、応えたり応えなかったり半々です。例えばプロフィールが空欄の人とかは100%拒否します。