『ジャッカルの日』(1973年)面白い!

 背景事情が、まず面白い。アルジェリア独立を決めたド・ゴールに怒る極右たちの組織OAS。
 OASのリーダーがド・ゴール銃撃のかどで銃殺刑になるのに「兵士たちが自分に銃口を向けるわけない」とどや顔。どうしたらそこまでナルシズムに浸れるのか謎だけれども、さっさと銃口は向けられ事務処理のごとく銃殺される序盤に笑う。
 
 起死回生とばかりにジャッカルを雇ったOASは金欠でお金が払えない。ジャッカルが去り際に「銀行でも襲え」と軽くいい、それを真に受け次のシーンで強盗に次ぐ強盗を重ねたのにも笑った。
 仕込み銃!かっこいい。ガンスミスとのやりとりが、ヤバい人同士の長い付き合いを感じさせる。ジャッカルが行く先々で何を観察しているのかよく分からないシーンがあったが、終盤、それがすべて何の準備・偵察だったのかが分かってブラボー👏
 スイカを的にしてゼロインしていくシーン、かっこいい。
 ルベル警視、ハトの世話をしてのどかに暮らしたいのかもしれないが腕利きなばっかりに駆けずり回る。すべての閣僚を盗聴してます、とサラっと言ってのけて閣僚が「えっ。。。」と立ち尽くす。ハニトラにかかった大臣、自殺しちゃうのか…(続)
 




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『ジャッカルの日』(続き)

ホテルでマダムとあっさり不倫関係になる背後で老齢の女性が倒れて救急車騒ぎになるくだりは、意味がよく分からなかったのが残念。ルンルン♬とロブスターを買ってきた彼が気の毒、、、当時のパリのゲイカルチャーはよく分からないけれど、ホテルに泊まるわけに行かないということで彼をひっかけた、のだとすると、ああいうサウナがゲイの「出会いの場」だったのかな~とも思う。
 仕込み銃が松葉杖として使われてからの最後までのシークエンスは、瞬きもできない。まさかそういうワケで弾が外れるとは。




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