『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002年)
しみじみ、いい映画。
フランクは、両親と自分の3人で、いつまでも仲良く暮らしていたかっただけなのに。
ずっと、家族、なかんずくお父さんを、追い求める映画。
クリストファー・ウォーケンがほんとうにもう、、、、良すぎる。
商売の危機、家庭の危機を、楽天的に乗り越えようとするけれども、ぜんぶうまくいかない。脳天気な「フリ」ないし前向きなポリシーにも限界があって、だんだん表情に辛さが出てくるあたりの芝居が、巧みとしかいいようがなく、胸に刺さる。大好きなお父さんのために何かしたいと思うディカプリオの気持ちもよく分かる。
制服映画でもある。
パイロットやCAへの憧れが世界共通であることがよく分かる。
制服は七難隠すんだな、と思った(笑)。美男子としてのディカプリオを拝める最後の映画か。
AIがもっと発達したらパイロットも失業かと思うと、切ない。
しかしパイロット、医者、弁護士…小切手や書類の偽造で「なりすます」にも限度があるのに、できてしまっていた(実際に司法試験にはほんとうに実力で合格した)のだから、いかに明晰な人だったか。