ボストンの博物館でのやりとりは、とても良かった。
今を説明するために歴史を学ぶ。
ハナム先生の秘密も、アンガスの秘密も、胸が締めつけられる。
真摯に学問を修めたい生徒が、金持ちの出来心のせいで学問の道を閉ざされる。
学問を修めたくても修められず、金持ちの道楽息子たちの代わりに戦場に送られて死んだカーティスを思うと、メアリーもハナム先生も、目の前の「放蕩息子たち」がどんなに憎いだろうか。どんなに世の不公平を恨んだだろうか。メアリーの静かな表情の演技が、めちゃくちゃ上手。
そして経済的に恵まれていても孤独と絶望に追いつめられるアンガス。最後の校長室で、親の話を聞いたときのハナム先生のため息に、号泣。
校長が自慢して置いていた高級酒、必ずどこかで出てくるだろうと思っていたら(笑)。