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『クライ・マッチョ』(Cry Macho 2021)を観た。

 クリント・イーストウッド、90歳…。
 90歳の、カウボーイの象徴の、ハリウッドスターが、一貫して「反マチズモ」映画を撮り続けていることに、落涙してしまう。これだけ「有害な男らしさ」病に侵された世の中で、ブレずに「そういうのは、まったくかっこ良くない」と毅然と作品を作り続けている奇跡。
 雄大な自然を映しつつ、ダイナミックなアクション無しに、笑いを交えつつこじんまりと心温まる話だった。
 人にとって、「ここにいていいんだ」と思える「居場所」があることがどれだけ大事か、改めて思う。虐待を受けて育った彼は、しっかりと居場所を見つけたから、たとえ父親に絶望したとしても、大丈夫。
 ドリトル先生になるシーン、良すぎる。マルタがすてきだった。

 とはいえ、あと15年、早く撮れていれば(笑)、、、とは思う。
 いかんせん、動きや足取りが、90歳だ。そこだけは、惜しい。






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