『恋に落ちて(FALLING IN LOVE)』も年末に観た。
これもクリスマス映画だ。
不倫を美化しちゃいかんね…でもそういうこと言い出したら映画ができないしね、っていう。劇伴の“Mountain Dance”の爽やかさでかなり救われている感がある(笑)!
デニーロとハーヴェイ・カイテルという大好きすぎるコワモテの面々で恋愛映画が作れる贅沢な時代があったのか。
メリル・ストリープ、とてもかわいい。
NYへの電車通勤、という市民生活をイメージしたことがなかったので新鮮。
喧噪の中で、2人が至るところですれ違ったり、似たような行動パターンをとったりしているシーンをたたみかけてくるのが楽しい。2人の逡巡の演技がものすごくリアルで、観客も「ど…どうすんだよっ」と、応援するわけでもないけれど展開が待ち遠しくなる絶妙な気持ちにさせられる。さすがの名優としかいいようがない。
デニーロの奥さんの「どの夫婦にも愛なんかないのにね」というセリフは、一体どういう本心から出てくるのだろうか。最後までよく分からない。