安楽椅子の哲学者 (あんらくいすのてつがくしゃ armchair philosopher)
フィールドワークなどの調査研究をせず、 文献研究しかしない哲学研究者を指して言われる非難の言葉。 (実証研究をする種類の)社会学、文化人類学などの社会科学研究者や、 医療や行政や教育などの現場にかかわる人々に 「哲学者は怠惰だ」「哲学者は現場を知らない」と非難され、 しばしばこう呼ばれる。
それに対して、一部の哲学研究者は恥じ入って実証研究の必要がない 論理学などの領域に引き込もるようになるが、 別の一部はそのような批判には動じず、 「いやあ、実際にはね、安楽椅子に座って研究していることなんか少なくてね、 だいたいは安楽椅子に座ってイビキをかいて寝てるんだよ」 と真顔で答えてさらに顰蹙を買う。