「連合赤軍事件は、2つのグループの山岳ベースでの合流時の言い争いから始まったものだった。
山に慣れていなかった革命左派のメンバーたちは、水筒を持参しなかった。それを赤軍派のメンバーが批判。この言い争いが、組織のメンツや権力の座を巡る主導権争いに発展したのだ。いわゆる水筒事件である。
この時代に気軽に持ち運べるペットボトルがあれば、悲劇は避けられたかもしれない。ペットボトルの発明は翌73年のこと」
(速水健朗『1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀』より)
いままで読んできた連合赤軍事件についての文章の中で、一番これが何だかグサッと来た。