『電脳文化と漢字のゆくえ』(平凡社,1998)を開いているのだが、書き出しが「一昨年あたりから、新聞や雑誌でよく目にするようになった言葉に、「インターネット」という単語があります」となっていてさすがに隔世の感をおぼえている。わたしはちょうど幼稚園児のころにWindows XPを触っていたくらいにはデジタルネイティブど真ん中なのでそう感じるだけかもしれないけど。
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「おいしさ」には二種類あると最近は考えている。思いがけなく自己を開発される他者性としてのおいしさと、文化圏など自分の足元を再確認する道しるべとしてのおいしさ。それらは、どちらも直接的に自分そのものの存在にかかわっている。
ある側面でそれが快であることは認めるし、そう思い始めてからかなり抵抗も減ったのだけど、ひとたびおいしさが規範化されてしまうと、たとえば前者では常に他者に開かれていなければならないことに、後者では素朴なナショナリズムを醸成することに繋がりかねなくて、わたしはそういうものに接近するのが怖いのだと思う。
というようなことを高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』の感想として書こうと思っているのだけどまだ取り掛かれていない。
https://twitter.com/vagopla/status/1763519648065310971?s=46&t=4jNQxOYyyoJcteq1IvYYAQ
Kaguyaの気候危機特集公募振り返りのスペース配信で短篇「プラウン・ハイ・ジャンプ」を取り上げていただきました。ありがとうございます。
えびがハイジャンプするお話です。すこし手を加えてどこかで読めるようにしたく思っております。
【お知らせ】
anon pressさまに短篇小説「エンジェル・メーター」を寄稿しました。
メトロに設置された天使観測用の百葉箱と、流体シミュレーション上に仕掛けられた網の、あるアドヴェントのお話です。よろしくお願いいたします。
【お知らせ】
ウェブメディアDooodlesさまに短篇小説「ひかるまち」を寄稿しました。
実際にそこにあるまちに、架空の物語が宿ることについてのお話です。夜の散歩が好きなかたにぜひ。
よろしくお願いいたします。
『SFが読みたい! 2024年版』の「ベストSF2023」にて、小著『私は命の縷々々々々々』(星海社)がランクインしていました。読んでくださったかた、名前を挙げてくださったかた、ありがとうございます。
また、『大阪SFアンソロジー』(Kaguya Books)収録の「アリビーナに曰く」や、短編集『破壊された遊園地のエスキース』(anon press)にも言及いただいております。こちらもありがとうございます。
新作も執筆中ですので、今年もどうぞよろしくお願いします。ご依頼もお待ちしております。
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015736/date/page1/order/
作家。豆乳が好き。 『異常論文』(早川書房)、『私は命の縷々々々々々』(星海社)、『破壊された遊園地のエスキース』(anon press)など。