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日本で「戦争」って言うとアメリカとの戦争状態に入った4年間だけのことが想定される場合が殆どで、中国への侵略は「戦争」の枠に入ることは滅多にない。

この理由を考えていたんだけど恐らく、日本の特に民間人はほぼ被害が出なかったからじゃないかな。被害者の殆どは中国側だから日本のそれも一般国民からしたら他人事だった。だから日中戦争は「戦争」の枠から無意識のうちに外される。この辺り、日本人の反戦意識は原爆投下や空襲といった「被害者としての日本」があった故に形成されたものであるという指摘と通底するものがあると思う。

太平洋戦争では被害者としての側面もあったから鮮明に記憶に残っているが、日中戦争では一方的に加害者/侵略者の側であったので被害者意識を有せないが故、無意識のうちに記憶から消し去っているのだろうな。

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