施設にいる祖母は来月100歳になる。
神田生まれの江戸っ子だが、生まれて約半年後に大震災が起き生家は跡形もなくなった。
小学校を出ると松濤にあったお屋敷で住込みで働いた。娘盛りは戦争だった。戦後、満州帰りの祖父と出会い長年暮らした福島の家は、12年前の今日、震災で全壊した。
震災当時、祖父は既に他界し祖母も施設に入っていて、その家に一人で暮らしていた私の従姉妹も幸い職場にいて無事だった。
震災の数年前に両親を病気で失い、沿岸部に住む親戚も被災し、一人っ子の彼女はアパートでひっそり暮らしているとの事。
疎遠になっていた従姉妹の消息をこんな形で知った。
12年前のあの日。
命や日常を奪われた多くの方々は、私の祖母や従姉妹と同じように、人生を懸命に生きてきた方々だ。
敬意と哀悼を込めて。
@AHASU
早いですね。あれから12年。