アンドリュー・シャルトマン
『「スーパーマリオブラザーズ」の音楽革命―近藤浩治の音楽的冒険の技法と背景』
クラシック畑の音楽研究家が、初代「マリオ」の技術的制約の中で生み出されたさまざまな工夫とその確信性について理論的に解説した一冊。
地上BGMのメロディに乗ってついジャンプさせたくなる欲求や、地下BGMの居心地悪さ・閉塞感といった、これまで感覚的に捉えていたものの正体が実は綿密に計算されたものだったというのは、驚きと感動が入り混じったような気持ちだ。BGMのみならず、効果音がもたらす効能についても考察があるのも嬉しい。
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