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ジル・ペイトン・ウォルシュ
『ウィンダム図書館の奇妙な事件』

ちょっと都合よくいろいろなことが重なりすぎでは……? という気もするんだけれど、英国要素がたっぷり&伏線回収がきれいで満足。
何よりよかったのが、学寮付き保健師という一見地味な立ち位置の主人公。そうした立場と豊富な人脈、そして彼女自身の気遣いの力や義憤が謎を解き明かす原動力となっていくところが頼もしく、おもしろい。舞台が名門校のカレッジゆえ陰湿な人間模様もあり、読んでいる側まで憂鬱になってしまうところだが、彼女やその協力者たちの人柄には救われる思いがした。

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