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今村翔吾
『八本目の槍』

賤ヶ岳の七本槍と呼ばれる秀吉子飼いの武将たちのたどった運命を、「八本目の槍」こと石田三成との関わりとともに描いたオムニバス小説。
若かりし日々をともに過ごした男たちがやがて異なる道を歩まねばならない物悲しさや、彼らがみずからの才覚や気質、立場に悩みながら戦乱の世を生きていく姿がよどみない筆致で綴られていて、不器用な男たちの青春のドラマとしてなかなか楽しめる内容だった。

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