ポール・ギャリコ
『ジェニィ』
突然白猫に変身してしまった8歳の少年ピーターが、助けてくれた雌猫のジェニィとともに繰り広げる大冒険の物語。変身直後のピーターが直面する災難のリアルさに引き込まれ、2匹の旅にわくわく。やたらと詳細な「身づくろい」の解説に、そういえば『猫語の教科書』の人だったんだっけと思い出す。結末をいまいちと捉える人も多いようだけど、私は孤独な少年が愛されること・愛することの意味を学ぶストーリーとして味わい深い結末と感じた。ちょっと翻訳の文体が古めかしかったので、もう少し今風の翻訳でも読んでみたい。
#読書