亀田俊和著『征夷大将軍・護良親王』読了
図解も多いしあまり厚くはなのでさらっと読めた。筆者が足利びいきと公言している通り、護良親王には結構シビアな印象。でも最近までの論点などを知るのにはちょうどいいと思う。
結局、護良の失脚の理由は不明…って感じみたい。尊氏を暗殺しようとしていたとか、帝位簒奪を企てたとか?前者の場合、処分が重すぎる気がするのですが…。後者の場合は、後の南朝臣下の様子からするにあまりなさそうという感じだし…。
後醍醐にとっても邪魔だったから消したのであって、理由はこじつけだったりして…
後醍醐としては持明院統を潰すのが第一の目的だったようにも…。
尊氏に敵対した理由について、嫉妬と言ってしまえばそれもなくもないだろうけどどうなんだろう。足利を危険視する勢力というのは一定数いたんじゃないだろうかと思うけどなあ。嫉妬説の方が新しいのかなあ。