又吉直樹の『火花』を読んでいる。愛嬌のある男を描くのが巧いなぁと思いつつ、読み進めている。神谷の持つ純真さを目の当たりにし、感じた愛情を綴る表現が秀逸だなと思う。#読書 #感想
傘を差すタイミングを失したのにも関わらず、傘を差し続ける神谷の純真さを目の当たりにし、「僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛するのである」、と自分の愛を語る徳永も相当なんですよね。この場面で、愛は「愛すること」として、つまり、「行為」として語られているというのが地味に好ましいなと思っている。
このシーンがよすぎて、なかなか次の場面に進めない。
又吉直樹の『火花』を読み終わった。「漫才師とは?」という問いにひたむきに向き合い続ける男同士の物語だった。いやー、面白かったな。感じ入る文章がいくつかあって、何度も振り返りたくなる。人情の描き方がめちゃくちゃ良かった。#読書 #感想
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傘を差すタイミングを失したのにも関わらず、傘を差し続ける神谷の純真さを目の当たりにし、「僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛するのである」、と自分の愛を語る徳永も相当なんですよね。この場面で、愛は「愛すること」として、つまり、「行為」として語られているというのが地味に好ましいなと思っている。