「国を出ればいいんじゃないかな」と光雲先輩が相方に提案できたのも卒業間際だったから、三郎はまだ雷蔵に言えてないんだろうな 「ずっと一緒にいてくれる?」って、光雲先輩ですら言うのを躊躇った言葉だもん 三郎だってそうしたいと思ってても簡単には言えない言葉
でも、雷蔵は、三郎が何を言うよりも先に「家族がいるみたいで」と言ってくれた これって「一緒にいていいよ」と、三郎が聞く前に答えてもらったようなものだ 「不破雷蔵あるところに鉢屋三郎ありさ」も、お決まりの台詞という以上に、三郎なりの「ずっと一緒にいよう」という返答ってことなんだろう
そりゃあ感極まるよな…