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大島清昭「影踏亭の怪談」(創元推理文庫)を読んだ。

tsogen.co.jp/sp/isbn/978448845

いやぁ〜、面白かった :ablobnwn:
文庫化を待望しており早速読んでみましたが大当たりでした🎯
直近で読んだ中だとトップレベルにお勧めです :ablobcatnod:

民俗学の知見を生かしたルポ形式の作品を発表している怪談作家の呻木叫子を探偵としたホラーミステリーのシリーズ一作目。連作短編集となっており、ちゃんとそれぞれのお話が怪異と論理で成り立っているのが良かった :ablobcatnod:

また実は全てが繋がっており、一つの怪異の元が炙り出される結末は純粋にすごいと思いました👍

読後感としては、面白かったのは勿論のこと非常にホラー×ミステリーとしてのバランスが良かった。怪談を調査して行くうちに怪談に倣った、または超常的な殺人事件が起きるのだが、そこに介在するトリックは論理で綺麗に解き明かすし、殺人事件の元となった怪談は怪談として扱われている分別がとても良かった 👍

終わり方的に続きは出なさそうですが、シリーズ2作目(時系列で言うと今作の途中で遭遇した怪談?)も単行本では出ているようなので文庫派の私としては文庫化を心待ちにしようと思います😊

 

山田桐子「引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番7」(一迅社文庫アイリス)を読んだ。

[ichijinsha.co.jp/iris/title/se…](https://www.ichijinsha.co.jp/iris/title/seiju-ban-7/)

今回も非常に甘酸っぱくて良かったです :ablobnwn:

幽霊がサイラスについてしまい自制心が緩んでしまう事態になったが、その幽霊を宥める為にはミュリエルと四六時中一緒にいるしかない……と言ったような展開で真っ向勝負の甘いイベントが描かれていて思わずむず痒くなってしまいました :blobcatdrool2:

また物語の核となる過去の「竜と花嫁」の伝承など、本筋のお話も一つ進んで少しづついますね、ちゃんと物語を停滞させてないのも偉い⭕️

とりあえず最新刊に追いついたので、次巻も楽しみです :ablobcatnod:

 

山田桐子「引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番6」(一迅社文庫アイリス)を読んだ。

ichijinsha.co.jp/iris/title/se

このシリーズも安定して読めるし、主人公が引っ込み思案タイプのおもしれー女系なので、コメディ的にも楽しめるのが良いのよなぁ :blobcatdrool2:

図らずも今の季節にちょうど良い避暑地の大自然での合宿編で、夏らしいイベントごとに絡めてお話が進み季節柄読みやすかったのもよい :ablobcatnodfast:

まだまだ恋人初心者のミュリエルとサイラスの関係性が、またこの巻で少しづつ進んでいき、最後にとびっきり甘酸っぱいことしてくれたので今回も満足です :blobcatcoy:

 

紀田順一郎「古本屋探偵の事件簿」(創元推理文庫)を読んだ。

tsogen.co.jp/sp/isbn/978448840

「ビブリア」シリーズなど、古書とミステリの相性はとても良いものだと感じていたが、この本も「古書」が中心となるミステリとして面白かった :ablobnwn:

「本の探偵――何でも見つけます」という奇妙な広告を掲げた神田の古書店「書肆・蔵書一代」主人、須藤康平が探偵として、様々な古書や人を探す過程で色々な謎に遭遇して行くのだが、その時に出会う愛書家は誰もが一癖も二癖もあるような人物ばかりで、それがまた良い味を出していた :ablobnwn:

戦後〜が舞台となっており、今の現代と違ってその時代にしか出せない人探しや脚で解決するような泥臭い展開も読んでいて作品に浸かれたのかと思う :ablobcatnod:

古本屋、印刷家、出版業界、愛書家、蔵書家…古書に纏わる様々な人達の表も裏も全てまぜこぜになって描かれており、ミステリ以外でも楽しめる要素があって良かった :blobcatread:

この作者は初読だったが、他の作品も読んでみたいと思うくらいには良かったです :blobcatcoy:

 

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