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『華竜の宮』上・下 上田早夕里

年始に読んだ『獣たちの海』がめっっちゃくちゃ良かったので流れるように同シリーズの長編へ。

地殻変動でほぼ全ての陸地が水没した25世紀の地球を舞台にした地球科学&終末SF。
環境変化に対応するため遺伝子操作で生み出された新人類「海上民」と、旧来の人類に相当する「陸上民」が生きる世界。新たな危機が迫る地球で、それぞれの政府や立場に悩み翻弄されながら奮闘する人々を描く。

『獣たちの海』のときはなんて叙情的に孤独の機微を捉える作家なんだ!というとこに感動したのだけど、こちらは世界観の作りや政治劇の駆け引きの構造がめちゃくちゃ骨太なことに唸る感じで、また違う雰囲気の面白さにびっくりした すごいな上田早夕里……何故今まで掠りもせずに来てしまったのか……

同シリーズでまだ1冊短編集と長編上下巻が残ってるらしいので、引き続き食べる予定!

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