『香君』上下巻 読了！

友人が面白かった～って言ってたから軽率に手に取った。面白かった！

香りの「声」を聴く能力を持つ主人公の少女。伝説の神郷からもたらされたという奇跡の稲「オアレ稲」で栄える帝国を舞台に、少女は稲の謎や国内の政治闘争と向き合ってゆくこととなる――

ファンタジー…なんだけど、奇跡や魔法という感じではなく植生や政治にかなりフォーカスされたストーリー展開なので世界観のリアリティ重視勢にオススメしたい感じ。私はめっちゃ好きだった。
敵対する人物同士が互いの利害や思惑をちらつかせて妥協点を探るような駆け引きのシーンが多くあるのだけど、シビれる～ッ…になる率高かったので私はそういうの好きなのかもしれん。

言い方あんまよくないかもだけど、主人公が割と朝ドラ系の性格だったのであんまりハラハラもやきもきもせず構造を楽しむ感じで読めてよかった！とにかく世界観の濃密さがすごい。

#fedibird