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ガトーフェスタがかわいそうな話 

思えばうちの親族はそろいもそろって贈り物が苦手だ。
父方の祖母は何かの折に一度美味しかったと伝えたら、以来ことあるごとにガトーフェスタハラダの大箱ラスクを送ってくるようになった。多少お裾分けできたとしても、結局は毎日食べることになる。下手をすると、昼もラスク、おやつもラスクみたいな生活である。
おかげで私はラスクを見るのも嫌になってしまった。

幸か不幸か父方祖母は私が高校を卒業するころに亡くなり、ラスク攻勢もなくなった。
ところがその後、母方の祖母が、同じメーカーのコーヒーゼリーに目をつけた。確かに美味しいのだが、これまた美味しいと言ったら毎年半~1ダースくらい送られてくるようになり、同じメーカーなので時々おまけと称してラスクがついてくる。あの見たくもないラスク!!

コーヒーゼリーもそんなに食べないので毎年余して捨てることになり、お裾分けもあまりはかどらず。
そろそろガトーフェスタのマークを見かけただけでげんなりするようになってきた。

この話のいちばんの被害者は、何もしていないのに恨まれた上に製品が一部無駄になっているガトーフェスタハラダである。

お金をかけていろいろと心づくしのものを送ってくれるおばあさまに恵まれて素敵じゃないの、それをごちゃごちゃ言うなんて感謝が足りない、的な感想は聞き飽きました。お金をかければいいってわけじゃないのよ…。

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