昔さあ(今調べたら2007~2010年ごろ)、宝塚の現役男役スターが宝塚の外で活動するっていう画期的なユニットやったことあったのね。すごく期待したのに、私にはすごくつまらなかったし、宝塚自体はあんなに有名なのにそのグループはそんなに有名にならなかった気がする。結果、諸事情あったにしても短命だった。
今思い返してみると、あれ売り方が壊滅的なまでに下手だったんだなと思う。おそらく全方向に向いたためにどこにも向けなくなったというかさ。
既存のヅカファンの「宝塚らしさ」とJ-POP界隈が求めるものと、「男役らしさ」と「中性的」と、スターとしての在り方とタレントとしての在り方と…
たとえばだけど、全面的に「カッコいい男らしさ」みたいな方向でもっとJ-POPに寄せた曲とダンスで攻めたら、ヅカファンの枠から超えてすごく売れたんじゃないか。逆に宝塚らしさをそのままにしてミュージカル調に振り切ったら、それはそれで既存ファンがそっちにもお金を落としてくれたんじゃないか。
そんなことを、ユニットが唯一出したアルバムCDを聞きながら思いました。やっぱり今聞いても、あんなにカッコいい人たちのはずなのに、曲自体がパッとしないと思う。