正直なところ、私は風雲児たちが乱で再開した時点でかなり満足しちゃってて、幕末編は嬉しいオマケみたいなもんだと思ってあんまり深追いしてなかったんですよね。

みなもと先生が志半ばで亡くなられたときは本当に悲しかったけれど、未完に終わったという点に関しては仕方ないと思ってある程度の諦めがついてて。どちらかというと、幕末編の完結よりも爆走編に未練があるくらいな感じ。

そして今回幕末編をしっかり通して読んで思ったんだけど、……いや全然何一つ仕方なくないが！？！？！？
これの続きが読めないの、世界の損失があまりに大きすぎませんか！？幕末研究も幕末フィクションも世に溢れているけれどこれを描けるのはみなもと先生だけだったのに、散りばめられた数え切れない布石がこれから次々機能していくってところで終わ…筆致も構成も衰えるどころか冴え渡るばかりで…ええ……嘘………