しつこくモスラの話をする
こじつけ連想ゲームのつもりで書いてたけど、やっぱり妖奇士遊郭編はモスラをかなり意識してるのかもしれないし、それはかなりハイセンスなオマージュだな…と感じてきました。
モスラの本編や原作小説(中村真一郎・堀田善衛・福永武彦の合作)には「小美人の所有権」「小美人は興行師の私有財産だと国(※)が認めている」というような文言があり、「女の子をさらわれたから怪獣が怒った」というレベルの話ではなく、人間を品物として扱うことの醜悪さをかなり明確に描いていると思われます。
またモスラは白い繭を作るカイコガである一方、極彩色の羽は夜の蝶(フランス語では蝶と蛾を区別しないので、要するに蛾)を思わせるという指摘も『モスラの精神史』内でなされているのでした。
蝶をモチーフにした怪異を描くと嫌でもああなるとも言える、それはそう。でもあのスタッフ達円谷に魂を灼かれてるし…。にゃんぷっぷー。
※アメリカをモデルにした架空国家。