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ニナ・ラクール著 吉田育未訳「イエルバブエナ」を読み終わる。

まずカバーのデザインが最高なんだが〜〜?!!で、読み終わるとあの場面なんだなこれ、とわかって二度最高なんだが〜〜!!
「ザリガニの鳴くところ」「スリービルボード」の映画みたいな映像を思い描きながら読む。

家を出たりして大人になっていく時の、それぞれの悲喜こもごもが、映画やドラマのようなことは起こらず、おもしろくもないつまらないような、こんなもんかという現実よりに描かれていて、それが読んでいるうちにじわじわと愛おしくなってくる仕掛け。ふたりが何度も出会い直しているところがうまい。現実感。

私もエイミーみたいに家の改装したいな。アメリカは見込みのあるボロ家を買ってきれいにしてまた売るという不動産のやり方というか趣味と実益を兼ねたみたいなビジネス?があるのは何となく知っていて、例えばドラマの登場人物の趣味がそれっていうのを見かけていて、今まで興味がとてもあったけど、それが読める機会に巡り合ったことがなかった。それが物語に組み込まれてて、嬉しかった。

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