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早瀬耕「未必のマクベス」を読み終える。

深夜特急やオレンジの壺を思い出す。騙そう、嵌めようとしてくる相手を受け入れて逆手に取る、みたいな賢さは憧れる。誰も信じるなと言われたあとに、どれくらい自分の勘を信じ、この相手になら騙されて破滅するのも込みで、協力を得て行動するのか。やはり人とは話すべきだし、だからといって全てを話す必要はないが、正直であることは、嘘をつく時にさえ必要なスキルであることがわかる。嘘をつくとき嘘を重ねがち、それで自分の首を締めがち、それを忘れがちである。

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