でも、それは、サンダースやピケティが白人シスヘテロ健常者高能力男性だから、「経済」みたいな括りに安住できるんだよね……。すごくホモソーシャルだよね……。
「労働者」の内実は、別に白人シスヘテロ健常者男性だけではないのだけれど、「白人シスヘテロ健常者男性だけが経済を回している!労働者!」みたいな誤解があるのではないですかね……。
アメリカ社会における学歴差というのは、選挙においてどれくらい有意なのかわかりませんが、マジョリティが「マイノリティなんかどうでもいい!」と行動するのに、知識人が「さもありなん」とみなすのは、害悪ではないですかね……。
私は「能力主義」に批判的ですし、メリトクラシーの驕り、知的業績のない人への見下しは、実際あって、憎悪を生んでいると思います。現代では「左翼/リベラル」になれる人は恵まれた人だとも思っています。
では、そのなかでどうするの、と。
「バラモン左翼」みたいなのは、マイノリティの当事者性を無視していて、「白人シスヘテロ健常者高能力男性"なのに"マイノリティに同情している。聖人か!」みたいな思考が透けて見えるんだよね……。