俳人協会新鋭評論賞、「認知」という用語を使うなら、もう少し専門的に迫った方が面白くなったと思います。
誰からの視点かごちゃごちゃ。入門書が書く「この方法だけで俳句を書いたら上手く書ける!」みたいな話に行き着いても、評論としては、あまり実り多いとは言えないのでは……。
「よく調べました」を超えて、新しい価値を提示できてこその「評論」だと、私は思います(ま、「評論」は今や嫌われ者ですがね。多くの人は「推し」や「商業出版」を否定されるように感じてしまうようです)

フォロー

最近の俳句評論賞の傾向でもあるんですよね。「めちゃくちゃ超細かく調べた!自分としては付け加える価値はありません!」みたいなの。批判の心がない。自分が賛同する価値に、調べたことで補強するだけ。「ここまでは賛同できるが、ここからは批判する」みたいな気概がない。
調べただけならレポートであって、「評論」とは言いにくいと私は思います。たとえ、自分の解釈や価値づけが間違っていても、引き受ける胆力がなければ、「評論」は面白くないです……。

AI俳句については川村 秀憲, 大塚 凱著『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』(dZERO、2022)くらいは当たって欲しかったし、基本的なAIへの理解が乏しい雑感だと思った。ちょっとChatGPTをいじっただけでAI俳句がわかる気になっているのは不誠実だよ。どこまでができて、どこからができないのか、もっと研究がされているのに……(作中の「最新」みないな語が気にかかった。それ「最新」ではないのでは、と)
評論なら文献に当たろうぜ!基底部分に厚みが足りないと私は思いました。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。