「ノーベル文学賞」の度に話題にされる村上春樹は気の毒だなと思います。通俗的に受ける話を書いているだけなのにね。大衆小説だよ。
「ノーベル文学賞」は人文知的なパラドックスにいる……。権威って何だよ?!という感じです。「多様性」を鑑みた本が権威付けされて、権威が決まれば、本が売れて、経済が動く。「多様性」のなかの格差は是正されない。人文知をマナー化した人が「多様性」を称揚しつつ、自分のビジネスパートナーとしては、自分と同質的な「優秀な」人を選ぶ。そういうのが、もう、建前人文知と資本主義的な限界なのではないですかね……。