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私にも幻聴があり、薬を飲んでいます。でも、その薬は「幻聴を消す薬」ではないんですよね……。現代の医学では、そんな効果のある薬は作れていないのです……。「幻聴でしんどいのを、いささかぼんやりさせる」というのが、いまの薬です。

睡眠についても、いまの主治医は「早寝早起、規則正しく」みたいな規範を押し付けてきません。「睡眠のペースは個々の個性がある。でも、社会と折り合うためにはロゼレムを出しておきましょうかね」という感じ。ロゼレムが「すごい効いている!!」という感じはしないです(時間が来たら、食事中にも飲みますし。空腹時でないと16%効果が下がるのは知っていますが、飲まないよりはマシなので飲んでます)

9時5時みたいな労働時間の規範が、奴隷的なのです。年少時に学校教育によって規範の印を押されるそれが、少なくない人にとって、暴力的なのです。

「幻聴があるのに、審査員とか大丈夫なのですか?」と最近新聞記者の方から聞かれましたが、私は現在、ほぼ寛解状態です。幻聴と現実はだいたい区別できる。これは、この障害としては、重要なところです。と、言っても、幻聴はきこえます。朝と夕方がひどい。主治医によると、「日中は気が張っていて、幻聴が抑えられているのだろう」と。だから、夕方はドッと疲れが出てくる……。
審査はできます。これは、自信を持って言える。迷うけれど、理詰めで評価点を言えます。評論や鑑賞文も書けます。ただ、その後に疲れてしまう。2、3日は寝込んでしまいます……。
でも、私には、幸福なことに、時間の余裕があるので、「仕事を全力でやり遂げて、次の日あたりは休む」というサイクルで、なんとかやっています……。

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