映画「君たちはどう生きるか」の元ネタと言われている「失われたものたちの本」を読んだんですが、確かに序盤はほぼそのまま、中盤以降の異世界描写も大筋は一緒なので、こちらが原作といって良いと思います。設定とか筋書きもそっくりですが、それ以上にシーンごとの細かい描写(父と再婚した母のキスシーンを二階から覗き見る等)で一致する点が多く、読みながら「あのシーンはこういう意図だったのか!」と思ったりしました。ただこの本の内容は宮崎監督の幼少期の体験と重なる部分が多いのも事実で、それらをミックスさせたのが映画版なのかなとも思います。