#名刺代わりの小説10選 #読書 #fedibird

「文字渦」文字がもし生き物だとしたら?　文字組みしたDTPオペーレーターさんに感謝。

「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」
重たいタイトルがついているが軽妙な対談集。最初の章から「本は死なない」ですから。本の装丁もたまらなくカッコいい。

「人間はどこまで耐えられるのか」
人間の肉体的な限界について書かれたものだが、「どこまで深く潜れるか」の章に枕草子《うちとくまじきもの》が引用されているのに驚いた。イギリスの知識階級恐るべし。

「鴎外の恋」
踊り子だった、遊び女だった挙げ句娼婦だったと言われる舞姫「エリス」の本当の人物像を発見するまでの作者の奮闘を描くドキュメンタリー。本当の彼女は独立し腕一つで生計を立てる職人だったというところまでたどり着いたときのシーンに深くにも感涙。

「賃貸宇宙」
賃貸物件の部屋だけを集めた写真集だが、こんなにも人の部屋、個性は豊かなのかと感動。イラストや漫画で部屋を書かなければいけない時参考になるかも?

「骨から見た日本人」
DNA鑑定前の物が多いが、骨に残った骨折痕に治癒しようとした様子があったり、寝たきりの少女へ手厚い看護をした様子が残るなど能弁に古代の様子を語る骨たち。
QT: https://fedibird.com/@002mahiro002/110797436560971583 [参照]