義時どのは激怒したけど、この仏像私は好きだな。
腹部が出ているから「餓鬼」なんだけど手は「施無畏印」と「与願印」を結んでいて、醜く崩れた顔であっても、コレは仏様だと思うよ。限りない慈悲の光と願いを叶えてくれる、という印相を結んでいらっしゃる。

元々が奈良仏師だった運慶どのには馴染みの東大寺毘廬遮那仏と同じ印相。左右非対称できっと光の当て方で印象がガラリと変わる、見ごたえのある仏像だ。

心のなかでは救われたい、報われたい、でも餓鬼だからけしてして満たされることがない悲しさ。義時くんの魂の形を表したものだと思う。手向けとして私ならありがたく受け取る。

ただ予備知識無くいきなり渡すのはやっぱりお人が悪いよ、運慶どの。

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なるほど、ガネーシャ(歓喜天)説もありか。
「ガネーシャは、困難や障害を取り除き福をもたらすとされる、豊穣や知識、商業の神様です。
その姿はとても特徴的で、4本の腕をもつ太鼓腹の人間の身体に、片方の牙が折れた象の頭をもっています。
インドではとてもポピュラーな神様なので、人形や絵などを飾る人も多いといいます。」
元々は強力な力を持つ悪神だったものが、力を制御出来れば善い力に変えることが出来ると考え、福神に変化、現在は信仰のたいしょうに。
でも、運慶の彫った像は半分欠けている。福神が欠けてるということは加護が不十分…。武士の政権は不十分であり加護が得られない、そんな皮肉をこめた可能性もあるのか💧コレもつらい。

思えば「おんたらく そわか」虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつआकाशगर्भ/アーカーシャガルバ)の真言を最後まで正しく唱えられなかったし、義時自身も神仏は信じないと言ってるし。彼は人でしか救われないキャラなのか。だから最後、政子の行為はある意味救済か。最後まで北条ファミリーの物語でしたね。

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