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「オールマイトのファン? お目が高い! 俺もオールマイトの意志を継ぐ者。同志である君はファミリーに相応しい。さあ」

 仕事で滞在していた欧州で、オールマイトに出会えたと勘違いして握手を求めた私が愚かだった。引退したオールマイトが、あのお姿でこんなところにいるわけないのに。
 彼の姿は、そんなことを忘れさせるほど完璧だった。外見だけは本当に。
オールマイトと同じ姿形で、オールマイトなら決して見せない歪んだ笑顔を向けられた私は、あろうことかその手を取ってしまった。ごめんなさい、オールマイト。この男は絶対に貴方じゃないのに。

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