あなたは浦部と一緒にトイレの個室に入った。
しばらく待ってみても特に何も起こらない。

浦部美緒（うらべみお）
「何もなかったね」

浦部はホッとして胸をなで下ろすと、よほど長居したくないのか、そそくさと扉に手を掛けた。

浦部美緒
「う、嘘！　開かない！」

どうやら閉じ込められてしまったようだ。
扉を叩きながら助けを求めても、外にいるはずの細田たちには聞こえないのか、誰かがトイレに入ってくる気配は無い。

浦部美緒
「そんなあ……どうしよう」

浦部は今にも泣きそうな様子だ。
そんな浦部を励ましながら、あなたはとにかく助けを待つことにした。

扉が開かない以外には何も起こらず、あなたと会話することで浦部も落ち着きを取り戻してきた。

そのまま10分が経ち、20分が経ち……
1時間が経過した。
なんだか浦部の様子がおかしい。

どことなく相槌がうわの空だ。
顔を赤くして、怒っているような、焦っているような……
お腹を押さえて苦しそうにしている。

浦部美緒
「も、もう限界……！
　ちょっとあっち向いて、耳塞いでてくれる!?」

言うが早いか、浦部は一気にパンツを下ろした。

#霊怪記