昔呟いてたアルファベットチョコにまつわるあむあず妄想
自分で気に入っていて何通りか妄想してるんだけど、あずさがおやつとしてアルファベットの書いてある一口チョコをポアロに常備してたらなっていうやつ。
一口サイズだし、たくさん入っててお得ですよね〜と言いながら、アイドルタイムや賄い後のデザートがわりに食べていて。
ある時、あむろが疲れているのを見抜いたあずさが「お疲れですねぇ、糖分補給してください!」と言って、あむろにもお裾分けする。
大袋の中から選んで5個取り出したのを見て、あむろは「ありがとうございます、でも一つか二つでいいですよ」と言いながらチョコを見てみたら、アルファベットでA・M・U・R・O。
えへへ〜っと満足気なあずさが可愛らしくて、うぐぅっ…と胸を押さえる潜入捜査官R.F氏(29)ありがたく貰うことにする。
また別の日には「今日はうまく揃わなかったので、一つ少ないんですけど…」と言いながら、T・O・R・Uのチョコ。偽りの名前のはずが、彼女に綴られると大切なものに感じる。そんな感傷に浸ってる場合か気を引き締めろという気持ちと、今くらいこんな平穏を享受してもいいだろうという気持ちがせめぎ合うが、断って彼女をしょんぼりさせるのは潜入先に馴染む身としてはよくないなと最もな理由をつけて受け取る。
昔呟いてたアルファベットチョコにまつわるあむあず妄想
ポアロを出て、近くのパーキングに停めてあった車に乗り込む。胸の奥がぽっかりと空いたような、まるで空腹感のようなものを感じるが、気のせいだ、そうだ糖分不足だろうと言い聞かせて、もらったチョコを食べようと袋から何個か取り出す。
いつものあずささんとのやりとりの習慣で、書かれたアルファベットを確認してしまう。開けた袋の残りと言っていたから、揃うことはないだろうなと思いつつ。
いや待て……Aがある、MもUもある。珍しいな、A・M・U・R・Oと揃っている。まだあるな、残りは……
残りのチョコに書かれたアルファベットを確認した途端、取り出したチョコを全部袋に詰め直して車から飛び出した。ロックをかけるのももどかしい。ポアロへと走り出す。さっき別れてからそれなりに時間がたっている。間に合うか。間に合ってくれ。ポアロの店内に薄明かりがついているのが見えた。間に合った。札はCLOSEDだが、施錠はされていない。防犯意識についてはまた後でにしよう。今はもっと大事なことを伝えなければ。
@ymmr_orange かわいくってキュンとしました!最後まで笑顔でいる梓さん🥲
さよあむ〜はじふるまで短いのも良きです〜〜〜
@mi40530501 わ〜こんな長い妄想文を読んでくださりありがとうございます🙇🏻♀️💦初めはただチョコで気持ちを伝える妄想だったのに、気づけばはじふるしてました😂あずさに悲しい思いをさせるのはやりきれないので仕方ないですね😊
昔呟いてたアルファベットチョコにまつわるあむあず妄想
扉を開けると、驚いたあずさが振り返った。「あむろさん…?どうしたんですか、忘れ物?」目元は赤く、瞳は潤んでいるように見える。ああ、これは。玉ねぎのせいだなんて言わせない。
カウンターの上に、貰ったチョコを袋からザラザラと取り出す。ハッとするあずさ。「あずささん、このチョコ、たまたま開封した残りなんかじゃないですよね?」「え、な、なんで…」「だって、ほら」そう言ってチョコを並べ始めるあむろ。そこには
A M U R O S A N S U K I D E S U
真っ赤になるあずさ。「なんで見つけちゃうのぉ…チョコの中に隠してたのに…」
あずさは、あむろがそろそろポアロを辞める気配を感じて、あらかじめこのチョコを揃えて用意していた。気づかれなくていいから、チョコに隠した気持ちを持っていってもらおうと思って。
「暗号を解くのは得意なんです」満面の笑みで言うあむろ
「そうだわ、探偵さんだもんね…もぉ…やるんじゃなかったぁ」と照れるあずさ。
「いえ、探偵じゃないんです」
「えっ?」
「はじめましてあずささん、僕の名前は……」