今日は自分にとってかなり負荷が大きかった作品の分析をしていたのだけど、僕にとってはフィクションは聖なる避難所なのでそのように作用しないような作品に対して冷静になれないところがあるなと考えたりしました。
これは僕の考えであって他者に強いるものではないという前提がある話として聞いてほしいのですが、自分は物語のことをこのどうにもしようがない現実から一時的であっても間欠的にでも永続的でも別の場所に連れていってくれるものとして考えているので、それがない作品に対して強い拒否感が出てしまう。
現実逃避の側面がない作品とはなにかという話になってしまうので深くは掘り下げないけれど、差別が指摘されないまま放置されていたりまたは差別に対する姿勢が甘い作品についてはその世界に逃避したくないので読めないし、自分がそういうものを作ってしまったらどうしようといつも不安になる。