ヒラムシを知っているか?康一くん。
名前の通り平べったい海洋生物だ。循環器や呼吸器を持たず拡散作用によって酸素を取り入れる扁形動物の一種。
色々な特徴があるが、特筆すべきはその交尾の方法だろう。
ヒラムシは雌雄同体なんだが…… 子をなすためにはどうすればいいか?
答えはペニスフェンシング(チンポチャンバラ)……
お互いに陰茎を突き刺すための攻防が行われる。ラッシュの速さ比べって奴だな……
これに負けた方は陰茎を突き刺され、精子を注入されるんだ。
送り込まれた精子は体内を泳ぎ、ほどなくして卵に到達し受精する。
なぜこんなことが起きるのか?当然、刺された方は苦痛を伴うからだ。
体に穴を空けるわけだからな……
見合った両者はお互いに「チン負けしてたまるかッ」「メス堕ちするのはテメェの方だぜッ」と闘志を煮えたぎらせる。
文字通りの雌雄を決する戦いという訳だ……フフッ。
チンポを突っ込まれた方は否応なしにメスにされてしまう、なんだか趣を感じないか?康一くん。
雌雄同体の生物同士の交尾はこのようなパターンも多く、カタツムリなんかもそうだ。
出会った相手誰とでもセックスする生き物ってのは……やれやれちょっと羨ましいな。
梅雨時期には一度観察してみるといい、生命の神秘と内なる興奮を感じられるぞ。
観察しろというのは……
見るんじゃあなくて観ることだ……
聞くんじゃあなくて聴くことだ
でないと……これから死ぬことになるぜ……康一くん。