いつまでも助けてはもらえない
こいびとに知り合う2年くらい前から、前ほどの熱量で動物園にのめり込めない、2017年に多摩動物公園でオランウータンにかけられた魔法が解けつつある、と感じた。動物園をテーマにした執筆や創作には心を燃やせていたけど、肝心の動物園訪問については、ひとりで味わうわびしさを感じるようになっていた。遠征で遠出した時はなおさらである。
今年の盛岡への旅で違和感は決定的となった。もう僕は「おひとりさま動物園」に惓んでいる。誰かと生きるための努力をしなくてはならない、と考えるようになった。
趣味は救ってくれる。でもいつまでも助けてくれるわけじゃない
いつまでも助けてはもらえない
ひとりでいきること、さびしくはない。ひとりでもひととゆるくつながる技術を大学時代に身につけたから。でも、ゆるいつながりはいつまでも続かない。同じような日々を繰り返す退屈さや侘しさは、ちがう仕方で乗り越えていくしかない