ヘルス&ライツ
カントのように規則正しく、かつストイックな生活を送っていた高校時代のやり方のまま大学に、東京に出たらこころを壊してしまったので、以後の私は都市の文化生活者的な快楽主義を人生の態度において基礎とすることを「目標として」(!)きたのだけど、享楽はむなしく快楽主義からも外れていく道だよなぁ、と20代も半ばを過ぎたあたりから気付き始めている。判断が遅い。早い人は20代前半、大学卒業までには気付く。
社会学を通じて「いい子ぶりっ子」の自我の仮面を剥がすのに大学時代を費やしてしまった私は一周遅れで走らなくてはならなかった。