恩賜上野動物園攻略法(ゴリラ編)
上野動物園のゴリラ舎は休日常に混雑しており、赤ちゃんが群れにいる今はさらに拍車がかかっている。
ひたすら待つこと、立ち止まらないことを求められるパンダとは違い、限られた観覧窓の譲り合いは客側に任されているので立ち居振る舞いに練達が求められる。
赤ちゃんのスモモちゃんはひとり歩きするくらいになり活発なので観覧窓をぐるぐる周回していれば姿を見るのは容易である。母親のモモコさんといることが多いので、モモコさんを見分けられるようになればより早く見つけることができるだろう。
問題は撮影。ゴリラの赤ちゃんは想像以上にすばしっこい上に、ゴリラたちのプライバシーに配慮し?植栽で撮影困難なスペースも多い。限られたスペースの最前列にはいいカメラを持ったおじ(い)さんやおば(あ)さんが常駐している。彼ら彼女らはずっと昔から、いつ行っても屯しゴリラ談義に花を咲かせている。そういう生態の人たちなのだと割り切るしかない。
後ろから手を伸ばしてカメラを出す方法で撮影を狙うのも一案だが、混雑した園内でベストショットが狙えるスペースに居続けるのはそれなりに無神経で居なければならない。
僕は小心者なので1枚良いと思った写真が撮れたらすぐ引っ込んでしまう。
一度周りに遠慮せず思うままにゴリラを撮影してみたい。