『ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫 ひ 17-12)』東野 圭吾
『ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫 ひ 17-12)』東野 圭吾
個人的に叙述トリックは好きじゃない。しかし、その理由は、"トリックの対象が登場人物ではなく読者である"という点なので、本作は"アリ"な部類ではある。「これ誰視点の話なんだろう?」と疑問に思ったのはあった。2つめの独白あたりなのでかなり早い段階。その時点では雅美の存在感はあまり無かったし、すぐに意識から抜け落ちてしまった。間取り図は冒頭に提示してあったし、ミステリとしてはフェアだと思う。むしろ叙述トリック部分はヒントとも言える。ト書き視点の人物がいることを示唆している。 映画版も観てみよ。
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