『シップブレイカー (ハヤカワ文庫 SF ハ 17-3)』パオロ・バチガルピ
『シップブレイカー (ハヤカワ文庫 SF ハ 17-3)』パオロ・バチガルピ
#読書メーター
https://bookmeter.com/reviews/123069451
図書館より。この作者の名前に見覚えがあったので借りてみた。結論から言えば、合わなかった。主人公(及び他の登場人物)の行動目的が無さすぎて、ただ周囲の状況に揉まれているだけの”ラッキーボーイ”でしかなかった。もちろん、行動原理や意思はあって、時には大きな決断もしているんだけど、どれもその場その場の一時的なもの。目的のために順序立てて行動する、というのが無い。
主人公はティーンエイジャーで計画性を求めるのは酷だとか、生まれ育ちの環境起因だとか、そういうのもあるかもしれない。リアリティが無いわけではないし、筋も通ってる。けど、自分には合わなかった。
解説を読めば、ヤングアダルトに分類されているとのこと。ジュブナイルっぽいとは思ったので、狙い通りに書かれたものではあるんだろう。ジュブナイルにしては血腥いと思ってたので、ヤングアダルトというのはしっくりきた。
ゴリゴリのSFを読もうと思って手に取ったのが失敗だったかな。内容が悪いわけではないと思う。
感想続き
SF作家だということで、SF要素に期待してたのが空振りだったのもある。間違いなくSFな設定なんだけど、ほぼ設定のみ。物語に絡むのは半人くらい。物足りない。
結局どこでこの名前を見たのかは不明。
SFアンソロジーだと思ってたけど違いそう。なにかの巻末に紹介されてたのかな。