夕班のストーリーって主人公重視タイプの人からは主任が蚊帳の外すぎるって不評だったイメージだけど、私はむしろ主人公が特別な存在ですべての中心になる構成の物語があまり得意じゃなくて、主人公もその世界に生きる者たちの中の一人であり、主人公が知り得ない・介在しないところにもちゃんと物語や関係性がある方が世界の奥行きを感じられるので、夕班のストーリーがあの形でよかったと思ってるし、だからこそ北片兄弟に落ちたんだよな。
人と人の関わり合いで変化していくこと自体は大好きだし、長ければ長いほど深ければ深いほど停滞し膠着していくことだってあるけど、結局來人を変えるきっかけになったのは來人のためにさんざん心を砕き奔走してきた生行の存在で、主任は來人に寄りそい背中を押しただけなんだよね。でも別に苦楽を共にしてなくたって、運命共同体じゃなくたって、そうやって寄りそい背中を押してくれる存在もまた大事で一生の友人になり得るという着地のさせ方がさぁ、すごく好きで……。
まぁSeason1で一番好きなストーリーは夜班なんですけど(⁉️)
これまで積み上げてきた時間や関係を踏み台にしないように描いてくれたからこそエꕀトリを好きになったし、生行と來人を好きになったので、いつか来るだろう予言の解決にまつわるエトセトラがそれをひっくり返す形じゃありませんようにと願ってしまうのは……仕方ないじゃん……?