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映画『限りなき追跡』(1953) 

追跡ものだけに丘陵や峡谷のシーンがいっぱい出てきて、荒野好きとしてはそれだけで満足した
序盤の馬車が走るシーンでは、御者の位置からの一人称的な視点で起伏のある山道を走っていくところがレースゲームっぽくて印象的だった

この映画に限らず、一部の西部劇にみられる夜間のシーンが妙に好きだ
日中の撮影にフィルターかけて無理やり暗くしたような感じの不自然な映像
当時のカメラの性能や照明技術などの関係で夜間撮影が難しかったんだろうか
分からないけど、光の具合が現実の地球のそれとは違う感じでよい
荒涼としたロケーションと相まって、カウボーイやガンマンが月面を駆け回ってるように見えたりもする

あとは時代が南北戦争直後に設定されていて、戦前的/戦後的精神性をそれぞれに抱える南部人同士の分断・衝突が描かれてるのが珍しい気がした
北部的なものvs南部的なものの衝突が描かれることの方が圧倒的に多いと思うので
ただまあ主眼は追跡と武力での対決なので、あくまで味付け程度ではあったけど

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