映画『柳生一族の陰謀』(1978)
面白かったなあ
萬屋錦之介の大芝居、最高だ
あの人の役どころを別の役者がやってたら10分は短くなったんじゃないかと
時代劇とか時代劇役者の大仰さって一昔前はよくコントとかで誇張してパロディされてたけど、この人に関しては本家がパロディを超えている
この人のは時代劇というか歌舞伎由来なんだろうけど
なんかもう一人だけ違う時間の流れを生きてるような
マルクス兄弟のハーポがサイレントからトーキーに移行しても一人だけ喋らずにサイレント的な演技を続けてたって話がすごく好きなんだけど、調和のとれた中に異物一個放り込むことで起こる作用っていうのはあるよなあと、もちろん賛否はあるだろうけど
まあマルクス兄弟の場合はコメディだから同居しやすかったのかも
あとは白塗りでおじゃるおじゃる言ってる公家のおっさんがいざ刀振るったらめちゃくちゃ達人なのすごくかっこよかった
成田三樹夫さん、名前しか知らない人だったけどかっこいいわー
でも白塗り顔しか見てないから結局顔はよく分からない
話の展開も歴史に疎い自分でもわかるぐらい史実ガン無視で楽しかった
あと萬屋錦之介が刀を鞘に収めるときに手首をちょっとだけひねるの、リアルなのかは分からないけど妙にかっこよかった